<自己紹介>#東大•武田 麻鈴(たけだ まりん)
東京大学文学部美学芸術学専修3年の武田麻鈴(たけだまりん)です。
普段は学祭の実行委員などをして過ごしています。東大生の底力を見てもらうために、広報をする仕事です。
唐突ですが、東京大学に進学選択というシステムがあるのをご存知でしょうか。2年次に自分の進みたい学部学科を決めて、専門的な勉強を3年次から行うことになっているのです。このシステムのおかげで、法学部に進む学生がほとんどである文科一類から、進学選択で文学部の美学芸術学専修に来ることになったわけです。そういうことになったのは「私の中でいちばんわからなくてわかりたいものと、人生で一回くらい真剣に向き合ってみたい」という動機からでした。
美術館の雰囲気がいい感じだったので、もともと美術館に行くことは好きだったのですが、美術に特別詳しいというわけではありませんでした。作品を見て、これは好きだな、これはそんなに興味ないなという程度です。ちゃんと見ようとすると2時間くらいかかるし、立ちっぱなしで疲れる笑。正直良さがわからないものもある笑。
それでも通い続けた一つの大きな理由は、なんでこんな描き方したんだろう?とかなんでこんなもの書こうと思ったんだろう?とか、なんで私はこう思わされたんだろう?とか、なんでこれが名画とされるんだろう?とか、わからないことだらけだったということだった気がします。
それで、「わからない」の最たるものは現代アートなんですね。ちゃんと学び始めてから、現代アートは成り立ちを知らないとわからないということもわかるようになりました。それから、アーティストのインタビューとかを読んでから作品を見るとか、作品を見てから解説を読んでみるとかするようになりました。現代アートは特に、現実の今に存在している問題を主題にすることもままあるので、自分の中にすとんと落ちてくることが多いし、自分自身や周囲を省みることになるんです。
「どうしようもなくわからない」が、「わかった!」になるのって本当に楽しいと思いませんか?私は超楽しいです!(新たな謎が生まれて深みにはまることもしばしばです)
ようやくHATCHの話をすると、私がHATCHに感じている可能性は、「アーティストの顔がみえて、一緒に時間をつくる場」になるだろうな、ということです。過去の巨匠と話すことは絶対に不可能だし、現代アートのスターと話すこともおそらく叶いません。でもそれ以外にもたくさんアーティストはいて、彼らとなら直接話すことができる。どうやって作っているのかな、とか何で悩んでいるのかな、とか、顔がみえて一緒に時間を過ごせると、リアルタイムで謎が解けていく。へえそんなこと考えるのか、と発見がある。ひょっとしたら一緒に制作できる場合だってあるかもしれませんね。
(余談ですが、だれかの本気をみてもらいたい・一緒に楽しんでもらいたい、という気持ちは学祭の実行委員をやっている理由とも共通しています。よその学園祭でその学校の人の雰囲気を知るのって純粋に面白い、と私は思っています)
こういったことは、ただのギャラリーではなくて、HATCHだからこそできることだと思うし、非アーティストにこそ面白い場なんじゃないかな、そう考えています。
と、ここまで私の理想を思いっきり広げてみたわけですが、もっともっとHATCHは可能性に溢れていると思います。なんたって東大生と藝大生が何人も集まっていて、目の前にはビルまるごとというキャンバスがまっさらな状態で広がっているのですから!
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もし興味が湧いた方がいらっしゃったら、HATCHを覗きに来て一緒に考えてみませんか(実地での活動が難しい現在もオンラインでイベントを開催しています)。
あなたもHATCHで展開するアートの数々の目撃者になりましょう!笑
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